地元長野の人にとっては、冬場なくてはならないお漬物がこの野沢菜漬けです。信越地方で栽培されるアブラナ科の菜っ葉・野沢菜を塩と唐がらしで乳酸発酵させた漬物で、ご飯やお茶のお供に最高。酸味が出てきた頃の野沢菜漬けを油炒めにすれば、酒のつまみやお茶づけにしても美味しくいただけます。本場野沢温泉では、収穫した野沢菜の根を切り落としてから、外湯と呼ばれる共同浴場の湯で「お菜洗い」をしたのち漬け込むという、温泉地ならではの漬物作りがユニークで、漬け込み方は各家庭それぞれに、母から娘へ、姑から嫁へ伝えられています。